直島ティーン・ラボ:エッグドロップ!

卵投下装置に取り組む直島中学校3年生。

著者:アンドリュー・マコーミック

今週、私はゲスト・インストラクターとして、ティーンズ・ラボ・プロジェクトの初イベントであるエッグドロップを直島中学校にて実施した。エッグドロップはアメリカ全土の学校やサマーキャンプの定番だが、日本ではほとんど見かけたことがない。目的は単純で、卵を大惨事の落下から守る装置を作ること。この授業では、生徒の創造性と臨機応変さを促し、物理学と卵を守るために用意された材料のさまざまな特性について理解し、チームワークを養うことができる。

私が作ったエッグドロップのプレゼンは短くてくだらない。

英語授業の特別版として、英語の先生とALTの先生、そして理科を教える教頭先生の助けを借りて、全校生徒(中学1年生、2年生、3年生)と一緒に1日かけて活動した。私は、くだけた感じでこのプロジェクトを子どもたちに紹介した。全員知っている生徒なので、余計に可笑しくなった。

私:明日は何をすると思う?
子どもたち:え?
私:体育館のバルコニーから卵を投げるよ。
全員: なんで?!
私:楽しいから!

私たちは四六時中、遊び感覚で活動していた。このプロジェクトのいいところは、とても教育的でありながら、「学校」という感じがまったくしないことだ。

ルールのリストは短く、甘かった。卵は落ちなければならない(トリックはなし)。用意された材料を使わなければならないが、他のチームと交換し、最終的な "得点 "を犠牲にして材料を追加購入することはできる。そして、チーム・コミュニケーションを必要とするプロジェクトにとって最大の難関は、英語しか使わないこと!

1年生のクラスにはたくさんのパラシュートがあった。

パラシュート、梱包材、衝撃を吸収するもの、エアバッグなどなど。低学年の子供たちにはより多くの材料が与えられたが、高学年の子どもたちはより少ない材料でやりくりしなければならなかった。例えば、テープはなし。

言葉の壁がある場合、アイデアをスケッチすることはいつも重要だ。

ブレーンストーミングとテスト、意見の対立と意見の一致、問題の特定と迅速な解決などを40分ほど行った後、完成した装置を保管し終了。

テスト、テスト、テスト

伝えたい英単語が思い浮かばないときは、意味ありげなジェスチャーも大いに役立った。

翌日、昼食後、全員が昨日作った装置を手にし、学校の体育館に向かった。学年ごとに交代で、2階のバルコニーから卵を落とした。興奮が伝わってきた!

卵を投下するたびに、子どもたちは自分の卵が生き残ったかを急いで確認した。勝利の叫びと敗北のうめき声が空気を満たした。最終結果は、16チーム中、13チームが卵を守ることに成功した。

生徒たちが成功と失敗の両方から学べるように、活動を微調整することはとても重要だ。私にとって最悪の結果は、全員が失敗した場合と全員が成功した場合の2つだった。私にとっては幸いなことに、いろいろな結果が混在し、失敗したチームも結果を素直に受け止め、教師2人が作った装置も失敗したという事実に勇気づけられたかもしれない......。

このようなプロジェクトは、日本の学校教育ではあまり見られないだろう。日本の学校教育では、単刀直入な正解やテストしやすい基準値が重視され、批判されることが多いからだ。私は幸運にも直島中学校で多くの時間を過ごすことができ、そこでよりニュアンスの異なる見方ができるようになった。先生たちは情熱的で革新的であり、子どもたちは好奇心旺盛で熱心だ。

直島の子どもたちが批判的思考や創造的な問題解決能力を伸ばす機会を増やすことは、私たちがアート島センターを設立した理由のひとつ。私たちを学校に迎え入れ、ティーンラボの開発に協力してくださった島の先生方や管理者の方々に心から感謝しています。近い将来、私たちはアート島センターと学校で、10代の地域の若者たちが創造的な頭脳を働かせて現実の課題に取り組むことができる新しいプロジェクトを紹介していく予定です。

「自分のチームの卵が無事だった人は手を挙げて!」

山下愛さん、山中孝一さん、ベン・ナハスさん、直島中学校の皆さん、ありがとうございました。

ご家族やグループで直島を訪れ、エッグドロップのような活動にチャレンジしてみたい方は、ぜひアイデア・ワークショップにお申し込みください!

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